早期退職・希望退職で転職は不利?成功する人、失敗する人

就職・転職

こんにちは。転職コンサルタントのHiRokiです。

本日は、最近話題の早期退職・希望退職をした場合に転職が成功する人と失敗する人の特徴について解説して行きたいと思います。
そもそも早期退職、希望退職の違いはどこにあるのでしょうか?
早期退職や希望退職をしてしまうと不利になるのでしょうか?

実際に早期退職・希望退職をするとどんな待遇があるのか、ミドルの人材紹介業を行う方に確認ができたのでお伝えしたいと思います。

これからはまだまだ早期退職・希望退職は話題になると思います。
もしかしたら、現在すでに打診されている会社に所属している方もいるかもしれません。

安易に決断せずに、こちらの記事を参考にしていただけければ幸いです。
また、今後もまだまだ増えてくると予想されます。

知識としてぜひ覚えておいていただければと思います。

早期希望退職者増加中

引用:東京商工リサーチ

上記は2019年までの情報となります。
2002年はITバブル崩壊や銀行の不良債権処理の影響だと考えられています。
2009年はリーマンショックによるものです。
2012年には大手企業の人員整理が進んでいたようです。

そして、現在2020年の状況はどうでしょうか。
日本経済新聞によると2019年で通算35社なのに対して、2020年は6月現在で41社とすでに前年を上回っています。

募集人数は発表されている33社で計7192人となっています。

2009年時の146社、1万5950人という状況にはならないものの新型コロナウィルスの影響が続くようだと追い付きかねない状況にあります。

この状況だけでも頭に入れておいていただければと思います。

早期退職?希望退職?

そもそも早期退職と希望退職って言葉がごちゃごちゃだけど、違いはあるのでしょうか?

正直いうと新聞やネットメディアでは「早期・希望退職」や「早期希望退職」などの表記が多く、具体的な違いはなく曖昧に使われているというのが正直なところです。

基本的には、早期退職と希望退職はイコールと考えて問題ないです。

ただ以下のように考えられることもあるので、一応記載します。

・早期退職制度
早期退職制度は、期間に関係なく定年を迎える前に利用できる制度としていることもあるようです。「年以上在籍の方」や「45歳〜利用できる制度」など会社により異なり、退職金が割まされることが多いです。また会社都合退職と扱われることが多く、すぐに失業手当の受給が可能です。会社が若返りを行うために設定していることが多いです。

・希望退職制度
希望退職制度は、人員整理のために行われます。リストラをするのではなく、「自主的に募る」ことで会社も穏便に人を減らすことができます。こちらは手を挙げれば確実に辞めれるわけではなく、双方の合意が必要です。
ただし、こちらも会社都合で辞めることができるのですぐに失業手当の受給ができます。

また、こういったものもあります。

・選択定年制度
こちらも早期退職制度同様に人事制度として制定されているところがあります。高年齢者雇用安定法により65歳まで雇用を引き伸ばしてもらえるようになりました。60歳〜65歳のうちどのタイミングで定年にするかを事前に決める制度のことです。

※かなり人により解釈が違うので、参考程度に止めておいてください。

早期希望退職制度のメリットは!?

では、早期希望退職のメリットはどこにあるでしょうか!?

大きく2つのポイントがありますが、それにより得られる恩恵も多いです!

会社都合での退職

まず、基本的に「会社都合での退職」となります。

それにより以下の恩恵が受けれます。

失業手当がすぐに長期で受け取れる

会社都合の場合の失業給付手当ですが、会社都合であるのですぐに受け取れます。
「自己都合」の場合は、離職届等を提出し7日間の待機期間を経て3ヶ月後からの支給なります。「会社都合」の場合は、離職届等を提出し7日間の待機期間を経ずにすぐに支給されます。

しかも

自己都合の場合は、非保険者期間により最大150日間の支給となります。
※雇用保険加入期間:10年未満→90日、10年以上20年未満→120日、20年以上→150日

それに比べて会社都合の場合は、
年齢と被保険者期間によりますが、最大330日間の支給となります。

1年未満1年以上
5年未満
5年以上
10年未満
10年以上
20年未満
20年以上
30歳未満90日90日120日180日
30歳以上
35歳未満
90日120日180日210日240日
35歳以上
45歳未満
90日150日180日240日270日
45歳以上
60歳未満
90日180日240日270日330日
60歳以上
65歳未満
90日150日180日210日240日
非保険者年齢と被保険者期間による失業給付手当の最大受給日数

希望退職者の多い年齢としては、45歳以上の方が多いので自己都合時よりは安心材料が豊富です。

転職に時間とお金がある

会社都合の退職のため、そもそも上記のような恩恵が受けれます。
さらに転職において、自己都合ではないため明確な理由がなくてもポジティブに捉えられる転職理由を作りやすいというのもメリットとなります。

さらに転職するとしても「お金」にすぐに困ることはないでしょう。
ある程度長期間の失業手当給付という支援があるため「時間」にも余裕が生まれます。

実際、早期退職者の転職支援をしている友人も「余裕のある人が多い」という印象を受けています。

退職金が割増される

早期退職の大きなメリットはここではないでしょうか。

そもそも先に辞めるというリスクがある分、この恩恵がないと手を挙げずらいと思います。

この部分でも転職するにしても「余裕」を生む要因となっています。

また、セカンドキャリアを応援するという意味合いでの「キャリア支援金」の意味合いもあったりするので、まさに転職の支援になるでしょう。

早期退職制度のデメリットは!?

基本的には、どの年齢でも、どの転職でも同じリスクはあります。

ただし、以下のデメリットが発生する可能性があります。

・退職金の割増がそこまで多くない
・転職先が決まるかわからない
・「自己都合」とされる可能性がある

この辺りは、早期退職を利用する上でデメリットになる可能性があります。
しっかりと確認した上で注意しましょう。

また、転職慣れていない方は以下のリスクがあります。

まず収入がなくなるという可能性は前提にあります。

これは転職して仕事が見つからなかったり、失業給付などの制度をちゃんと利用しないと起こり得る事象です。

どのくらい生活ができるか計算はしておきましょう。
余裕だと思って焦るなんてことになると本当に焦ります。

そのほかには

・住宅ローンや車のローン
・年金のもらえる可能性もある
・健康保険の切り替え
・利用している福利厚生など

転職が決まらなかったり、誤った選択をしてしまうのは余裕がなくなったときです。
しっかりと計算して計画的に退職・転職に踏み切っていただければと思います。

早期退職は不利なのか!?

実際に早期退職は不利なのでしょうか。

ここまで読んでみていかがですか??

私は、早期退職が不利になるとは思いません。

本来は、企業としても個人としてもメリットとなる施策だと思います。
そして、それを利用したと自発的に捉えられれば不利になることはないでしょう。

もし、利用されたと思ってしまう人は不利になってしまうと捉えてしまうかもしれません。

こんな早期退職は注意!!!!!

実際に「早期希望退職」という場は希望者を募るはずです。

ただ、「強く打診される」「別部屋に追い込まれる」と言った嫌がらせを受けて早期退職に追い込もうとする実態もあったりします。

これはメディアで取り上げらている内容だったりします。

「面談」を何度も重ねるような場合には、「キャリア支援」ではなく「追い出し」な可能性もあります。

自分が納得するようまで合意をしないようにしないと、「自己都合退社」になってしまったなんてことになりかねません。

もし、この場合は各自自体の相談窓口へ早く相談してください。

労働相談 TOKYOはたらくネット

キャリアに迷いがある際は、ぜひ私までご相談ください。
電話でお話をお伺いさせていただきます。

早期退職で転職に成功する人の特徴は!?

早期退職で成功している人ってどんな人でしょうか?

実は、決まる人はさっと次の職場を決めてしまったりします。

合わせて記事に目を通していただければと思いますが、簡単にいうと

市場価値が高い人、求められる職場がある人

どんな人でしょうか。

これは、2種類かと思います。

・非常に専門性が高く、専門的な知識を求められる求人に出会えた。
・マネジメント経験があり、マネジメントポジションが求められる求人に出会えた。

こういう方は非常に活躍の場が広がります。

また、これからの時代にあった成功の仕方をしている人もいます。

65歳、あるいは70歳まで働く上で「次のキャリア」を考え、給料は下がるか成長意欲がある人

こういう方は、今後もまだまだ活躍の場を広げて行きます。

能力と意欲の掛け合わせが成功の秘訣です!

自分の強みを理解してアピールできる人は、喜んで次のステップへ踏み出しています!

早期退職で転職に失敗する人は!?

では、実際に転職に失敗してしまう人ってどんな人なのでしょうか。

私の友人が行なっているミドルの転職支援について確認しました。

そもそもやはり年齢が上がれば求められるものは多く、求めるものが多くなれば難易度は上がります。

・まだまだ余裕だと思い込んで、なんとなく転職活動を続けている
・自分のキャリアの棚卸しができておらず、プライドが高い
・自分のやりたいことを整理しないままに、選考しようとしている
・その会社でしか使えない技術しか身につけおらず、市場で通用しない
・古い手法の知識しかなく、最近の会社での募集がない
・新しいことにチャレンジしようとする意欲がない

実際にこういう状態だとなかなか仕事が決まらないという状況に陥るようです。

ただこのあたりの方も自己分析を行ったり、汎用的な知識や技術もあるはずです。
この辺りがうまく整理できると自分が受けるべき仕事や条件が見えてくると思います。

また、特殊な技術を習得している方などはまだまだ活躍の場があるかもしれません。
もし辞めてしまってから仕事が決まらないという人は、
その知識や技術を活かす方法が「正社員」以外にもあるかもしれません。

改めて派遣やアルバイトで技術や知識を活かせるかもしれません。
この辺りには抵抗がある方もいると思うので、改めて記事を書きます。

社内での価値という観点ではなく、市場での価値を考えてみてください。
それを元に求人を探しましょう。

まずは、「キャリアの棚卸し」が必要だと思います。
もしお困りの方は、ぜひご連絡ください。

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また、自分のキャリアを活かしてという方は、人材紹介会社もご紹介します。
こちらからご連絡ください。

・名前
・メールアドレス
・お電話番号
・タイトル=人材紹介紹介希望
・連絡希望日
上記を入力の、ご連絡いただければと思います。

早期退職に悩んだら、まずはこれ!

早期退職をするべきか悩んだら、まずはここから考えてください。

・現在の収入、支出、ローン、利用している福利厚生、貯金

現状かつかつ過ぎる方は、年収を維持しなければならないためリスクが高いです。
また、利用している福利厚生等があれば、なくなって問題ないかも考えましょう。

それから

・自分のキャリアの棚卸し

今まで会社でやってきたことをより具体的に数字に落とし込みましょう。
そして自分のキャリアが市場で通じるのか、転職エージェントや市場価値がわかるものに登録しましょう!

・次のキャリアとこの先の行き方を描く

人生100年時代です。

100年生きないとしても少しずつ寿命が伸びています。
そして、年金がどこまで期待できるかもわかりません。

・次のキャリアは、どんなことしたいです?
・今までの知識を活かすも、新しいことにチャレンジすることもできます。

やりたかったことなども含めて考えましょう。

まとめ

色々と偉そうに書いてしまっている部分があるかもしれません。
申し訳ございませんでした。

ただ、実際に早期退職・希望退職によって不利になることはありません。
そもそも年齢を重ねることで「条件をよくする」ための転職は難しくなります。

不利と感じてしまう人は、そもそもの早期退職に対する考え方が違う可能性があります。

メリット・デメリットを考え、自分の場合に当てはめていただければと思います。

個人的に思うことは、キャリアを考えるということは今後の人生を考えることだと思っています。
ここから先の人生を考える、とても貴重な経験になるのではないでしょうか。

せっかく得たチャンスです!しっかり悩んで退職する、しないに関わらず
仕事や自分と向き合う機会にしてみてはいかがでしょうか!?

本日もお読みいただきありがとうございました。

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