私、HiRokiも新卒での入社はしなかったものの新卒採用は経験しており、前の会社では新卒採用も行っておりました。転職活動をいざ始めようと思ったときに実際に何が違うのか説明していこうと思う。
新卒採用のフローってそもそも?
世界でも珍しいとされる一括採用方式。大学生(高校生はルールが異なる)がよーいどんで就職活動を開始し、一斉に卒業後に就職するというパターンである。これは日本の特別な制度である。欧米では、卒業後すぐには就職せずに少し休んだり、インターンシップをしたりをするのが一般的。基本的に全くの未経験を採用するというよりもインターンシップからスタートしてそのまま採用したり、インターンシップの経験をもとに就職したりする。日本独自の制度だということは覚えておこう。
では、実際にはどういうフローで行うか。
2020年度の新卒採用について見ていこう。2021年4月から就職する世代である。
経団連が加盟企業に対してスケジュールを提示している。非加盟企業に関しては従う必要がないものの大企業は経団連のスケジュールに合わせている。2021年度からは政府が主導で同じスケジュールを出している。そのスケジュールとは、2020年3月から企業説明会などの広報活動がスタートしている。実際に選考がスタートするのが6月〜となる。
学生たちは、3月から合同企業説明会・個別説明会・各大手求人サイトでのプレエントリーの開始となる。もちろん、これを守っていない企業もあるので10月くらいから選考をスタートするようなベンチャー企業も多いと思う。
簡単に流れを説明すると、一斉にエントリーをして説明会兼グループ面接のような方式をとっていたり、説明会→個別面接というフローをとっている人もいる。どちらにせよ、スタートできる日が2021年4月になるのだから、内定を取りにいけるだけ取りに行き、その中から選ぶという方式になる。
イメージでいうと大学受験のようなイメージだろうか。いくつか受けたうちの1つに決めるイメージだ。ただ学校のようなものと違い、会社となると「グループ会社」「事業」「部署」「業務内容」などどういうものをするかは想像が付かないことも多いので、しっかりとすり合わせの上、選ぶというパターンが多くなる。
フローとしては、説明会に参加→選考を受ける→内定を取りにくという流れになる。
そして、行きたい会社に内定承諾→内々定→6月以降に正式に内定→入社となる。
4月1日には入社式が行われ、研修などを行った上で配属される。未経験の採用が主となっている。
転職活動の場合は!?
一方、転職活動の場合は「経験者ポジション」あるいは「未経験ポジション」のどちらかになることが多いが求人倍率が高くなる前は「欠員が出たポジション」あるいは「増員の必要なポジション」に対して行われるものだった。しかし、昨今では求人倍率の高騰に伴い「既卒採用」「第2新卒」などの言葉が出てくるくらい転職マーケットが活発化している。
もちろん、経験者を採用できるのが理想だが採用できずに人を増やす必要があり、「未経験から育てる」という採用手法をとっている企業がほとんどだ。
この転職採用というものが世界的には一般的なので、「通年採用」という言われ方をしている。これは現在の新卒採用のように「一斉採用」という手法ではなく、「各々の企業」「各々の学生」がそれぞれ採用活動を、就職活動を行うというものである。
今後の世の中も新型コロナウィルスの影響などにより、9月入学などが現れてくるとタイミングがバラバラとなり、飛び級などの制度も入ってくるとなると通年採用は難しくなり欧米化が進むのではないだろうか。
現在、転職活動は好きなタイミングで次の会社を受けて、入社を決めというものだ。
一般的には個別で選考→面接は1〜2回→内定→条件面談(あるところは)→内定承諾→2ヶ月後位の入社(現職の退職までの期間を考えて)→入社となる。
その後、現職の退職申し出をして、退職日の決定という感じだろう。
また、一括採用でないので内定をいくつも取りに行くという感じではなく、「行きたい会社を絞りつつ、内定が出そうなタイミングを合わせに行く」というイメージになる。
よっぽど気に入ってもらって、いつまでも待つよという会社であれば内定を待ってくれるだろうが一般的に2〜3日、長くても1週間くらいが一般的だろう。
ただし、他の会社の選考状況なども聞かれるので、その際に相談することも可能だろう。
まとめ
就職活動とは言っても「新卒の就職活動」では学校での行事の一環という位置付けになるだろう。学生の就職活動になり、企業でも新卒採用枠と中途の採用枠は基本的に分けられている。未経験から安心して入れるというのは新卒採用になっている。
もうそんな時代は終わっていると個人的には思っているが、まだまだ新卒採用の方が有利という神話があるので「就職浪人」という言葉もある。
就職カ活動がうまくいかなった際に就職活動のために4年生をもう一度行うというものだ。学生という身分を抱えたまま一年期間があるというのは精神安定上、社会地位的には過ごしやすいのかもしれない。
ただ、この制度も崩壊するのは時間の問題だ。
学生の行うものが新卒採用、一般的には転職活動(中途採用)と考えてよい。
偉そうに言っているが、大学卒業後、ワーホリにいき、フリーターになり、個人事業主になった私も転職にて就職できたので安心してほしい。
以上が簡単ではあるが、新卒の就職活動と転職活動の違いになる。
本日も、お読みいただきありがとうございました。
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