こんにちは。転職コンサルタントのHiRokiです。
本日のテーマは、「社長面接」についてとなります。
正直いうと「社長面接」というのはチャンスです。
転職の場合は、2次面接などの最終面接のタイミングまたは、いきなり最初から社長面接ということが起こり得ます。
これは、新卒のように1年の中で採用して行くのではなく、採用したいタイミングで採用するため「スピード」が求められるからとなります。
新卒の場合の心理的には、1番いいところに最終的に決めればいいので内定をたくさん取ることが選択肢を広げることなりますが、転職場合は同じタイミングでいくつもの内定を同時に取ることは現実的に難しいです。
また、実際に転職者の場合「一番早く内定をもらえて会社に決める人」が多いのです。
転職活動をしている人が受ける企業数でいうと2社〜4社が約50%、5社〜9社が45%となります。人によって転職理由が様々なので、この数字は数字でしかありません。
ただ、企業側がこのデータを見ると、やはり応募をしてくれた少ないうちの一つになっている可能性を感じます。
「内定まで時間がかかってしまい、熱が冷めてしまった」となるとせっかく内定が出ても断るという選択肢を持ってしまう可能性があるのです。
企業も「鉄は熱いうちに打て」ということでスピードをあげて採用に取り組んでいるのです。
だから、内定までもとにかくスピードをあげて、「無駄になりかねない選考を省く」ために「社長が直接面接して、良かったらその場で内定を出す」という超スピード採用方法をとる企業が増えています。
まず、こういう理由から
社長が出てくる=積極的に採用したい
という意欲があると捉えていただければと思います。
では、早速そのチャンスを生かすためのポイントからご紹介します。
目次
面接前には、絶対に社長の情報を集めておく
これは、正直いうと社長面接でなくても行っていただきたい項目になります。
会社を分析する方法については、改めてご説明できればと思いますが、これは簡単です。
社長の特徴からいうと「うちの会社で活躍してくれそうか」の1点しかほぼ見られません。
本当に経歴やスキルをドライに見る人もいると思いますが、「人柄」が重視されます。
ただ、その人柄を重視する前に「準備」がされていなかったら不利になります。
なぜなら、「人柄」というのを把握するために「会話」が必要不可欠だからです。
では、「会話」をするためには何が必要でしょうか。
そうです。「会話」には「質問」が必要となります。
その「質問」の内容については後ほど説明いたします。
では、「質問」をするためには何が必要でしょうか。
そうです。「質問」するためには「情報」が必要となります。
相手がいきなり、どこの誰かではなく社長の場合は情報が多くなる可能性があるのです。
どんな情報があるの??
ホームページの会社概要に「名前」が載っています。
→「面接官」の名前を教えてもらえたら、社長と気づくかもしれません。
ホームページの「挨拶」に写真が載っているかもしれません。
→写真を見れば、オフィスで顔をみれば誰が社長かわかります。
それに、面接の場に現れればすぐに気づきます。
ホームページに社長が大事にしていることが載っているかもしれません。
→経営理念、信念、どんな会社にしたいか、どんな人を欲しているか
社長がブログをやっているかもしれません。
→普段どんなことをされているか、どんな趣味があるか、何を大事にしているか
名前で検索したら、記事が出てくるかもしません。
→何か取材されていたり会社のプレスリリースを出しているなんてこともあるかもしれません。
今後の事業方針などのヒントもあるかもしれません。
その他にも「会社の公式ブログ」や「会社の特集」などの記事が出てくれば・・・
→会社の文化や雰囲気、「社長のあだ名」なんていうものが出てくるかもしれません。
その情報を持ってどうすれば良いの!?
もし、受けたい会社や面接を控えているなんていうことがあれば、ぜひやって見てください。
また、まだその段階でないという人がいれば、自分の所属している会社や所属していた会社の情報なんかを見てみるのもありです。
一度、やってみると「何を感じるか」わかると思います。
もしかしたら、「へぇ」で終わってしまうかもしれません。
ここで整理しておきましょう。
- 社長のフルネームはわかりましたか?覚えましたか?
- 写真を見て、どんな方でしたでしょうか?
- 社長の記事を見て印象は変わりましたか?
- どんなことを大事にしている方でしたでしょうか?
- この人のもとで働きたいと思いましたか?
- 気になることはありましたか?
自分の会社の社長だったとしても「知らないこと」があったのではないでしょうか。
注目していただきたいのは、「面白そう」「気になる」という興味です。
ここの部分についてがあなたとこの社長のマッチングポイントになります。
- 何が面白そうって感じましたか?
- どうしてそう思ったのですか?
- 今までに同じような人に出会ったことはありますか?
- どのようなポイントが気になりましたか?
- なぜ気になったのでしょうか?
- 質問したいことはありますか?
この辺りをどんどん深掘ってみてください。
ただの社長から少し距離が近づいた気がしませんか?
全く知らない人だと興味が湧きませんが、少し共通点が見つかったりするとき人は気になるものです。
この共通点を自分から見つけていけば、きっと相手も「共通点」として認識したら絶対に気にあります。
また、単純に自分のことを知っている人が来てくれたら嬉しいと思います。
SNS上でメッセージをもらう時も、「こういう考え方素敵だと思いました」みたいな一文が送られて来たら幸せな気持ちになりますよね。
そういう意味でも相手に興味を持つきっかけとして「情報」を生かしてください。
積極的な姿勢、意欲的な姿勢をアピール
上記の情報があれば、「共通項目」なども見つかったかと思います。
「いやいや、見つかってないよ」「情報ないよ」という対処方は下に記載します。
一旦、見つかったとしましょう。
今回は、こちらの情報を持って面接に臨んだらどうなるでしょうか。
自信を持って対応ができる
まず、大きく変わるとすれば、「すでにある程度知っている」「想像がついている」という状況で面接に臨めるのではないでしょうか。
いきなり社長が来たらどう思いますか?
もちろん、少し緊張するかもしれませんが、社長って気づきますよね?
これって少し安心しませんか?
「誰だろう、この人」ってめちゃくちゃ失礼だと思うんですが、
「あっ、社長の●●さんだ」って思ったら緊張だけでなく少しワクワクしませんか?
だって「情報」があれば、少し知っている人になるんですから。
ここに関しては、「いろいろな情報を集めた」を集めたということを自信にして臨みましょう。
下を向く必要はありません。
社長だし、もしかしたらワクワクしすぎて緊張しすぎちゃうかもしれません。
それでも知っているのですから、少し前のめりになれるように「大丈夫」と自分に問いかけましょう。
知っていたり、気になった情報があれば質問しちゃいましょう
おそらく、気になっていることが頭にあると思います。
なかなか話の中で質問しづらいですよね。でも、大丈夫です。
もしかしたら、会社のことを説明している中で「あっ、あのことだ!」と閃く瞬間があると思います。
もし、「この辺りは大丈夫でしょうか」など会話のボールが一瞬回って来たら、「大丈夫です」と一言で終わるのもいいですが質問するチャンスでもあります。
「1点だけよろしいでしょうか」
「ブログも拝見しまして、先ほどのところで気になったのですが・・・」
などもし会話の中で質問できるようなことがあれば、質問しちゃいましょう。
「よく調べて来てるな」「この辺に興味がある人なんだな」と質問された回答の中だけでなく、質問からも印象を与えて行きましょう。
前のめりになりすぎて、タイミングを間違えない
積極的な姿勢をアピールすることはできると思いますが、積極的になりすぎて「会話」であることを忘れないようにだけ気をつけてください。
以下の部分は、「この人会話できないな」と思われないように気をつけてください。
- 質問するときは、要点を絞る
- 質問しすぎない
- 人の話を遮らない
- 「知ってます」などの直接的アピールはしない。
あくまでもここは、会話での質問についてとなります。
質問するときは、要点を絞る
質問するときは、「相手が答えやすいように」質問しましょう。
「●●についてですが、ホームページでは・・・と書いてあったのですが先ほどのお話だと・・・のように思いました。具体的に、私がイメージしているのは・・・のようなイメージなのですがあっていますでしょうか」
「先ほどの部分ですが、今後の事業に関しては●●を伸ばして行くという記事を拝見しました。今回の募集している人がそちらの事業にも関わるチャンスはありそうでしょうか。」
のようなイエス、ノーで答えられる質問を途中に挟むのがいいかもしれません。
あるいは、
「先ほどのところですが、私がもともと御社に対して興味を持った部分でして、もう少し具体的に●●の部分を教えていただけますでしょうか」
無駄に質問するのは控えよう
質問に関して、理解できれば無理に質問するのはやめましょう。
「こんな内容でよろしいですか」って聞いていただきると思います。
わからなければ、「こういう解釈ですよね」や「ちなみにと」付け加える程度の質問にしてください。
もし、全く理解できない回答だった場合は、質問が悪かったか基本的な知識が追いついていないかの可能性もあるので注意が必要です。
人の話は聞くことを優先しましょう
話していただいているときは、「相槌」をして、しすぎないようにしましょう。
「はい」と時折挟むのは会話として成り立ちますが、「はいはいはい」と何度もいうような相槌は好まれません。
ここは気をつけましょう。
また、人が話している途中で「質問」をいきなりぶつけたりしないよう、話が切れるタイミングなどもしっかり考えましょう。
もちろん、話がとまらない人もいるので、勝手に話してもらえる場合は質問できるタイミングまで待ちましょう。
話をするのが好きな人が、自分のペースで話をできないのはストレスです。
知っているアピールは、当然のような振る舞いで
調べてくるというのは、ビジネスマンとしては当たり前なのですが、転職活動を始めてやるという場合などは見落としがちです。
ついつい、「知ってます」ということをアピールしてしまいがちですが、
これはアピールしぎないでください。
「うちの事業内容等はご存知でしょうか」
「HPで拝見いたしました」などの回答は問題ありません。
質問の際に「●●を拝見したのですが・・・」などをさらっと混ぜ込みましょう。
あくまでも「ここに来るまでの準備くらいはしてます」というアピールでいいのです。
いやいや、そもそも会社の情報がないよ?
そもそも、会社の情報がない会社もあるかもしれない。
- ホームページに会社の情報がない
- 社長の名前を検索しても何も出てこない
- ブログもSNSも出てこない
- 会社の記事も出てこない
こういうことはたまにあります。
じゃあ、打つ手はないのでしょうか。
そういう場合には、求人広告内容や事業内容から想像できる範囲の情報だけ集めましょう。
例えば、
「アパレルブランドのコールセンターの仕事です」
というものがあったとしましょう。
想像がつきますでしょうか。
私は、一瞬想像できませんでしたが、想像してみます。
- ブランドで扱っている商品についての問い合わせがくる
- サイズが合わないとかの相談がくる
- 定員の態度が悪いというクレームが来る
- 在庫の確認の問い合わせがくる
というような感じでしょうか。
調べてみると・・・
「アパレルブランド コールセンター」などで検索してみます。
なんとなくわかったことは・・・
- 商品のネット販売でのコールセンター業務がある
- インバウンドとアウトバウンドがありそう
- 法人の卸売のコールセンターかもしれない
などなどがわかります。
少しでも事業内容がホームページとかに掲載していたりすると
ブランド名などでも検索してみます。
- 卸も小売もやっているのかな?
- どっちの比率が高いのかな?
- どっちを伸ばしていきたいのかな?
- 他のブランド展開とかも考えているのかな?
などなど、「情報」を集めることで「情報」から想像を広げることが可能です。
まとめ
今回は、最後の質問についても回答するつもりでしたが、意外と長くなってしまったので次回の記事にします。
まずは、今回は準備編ということで
- 社長面接は、積極的採用の証!
- 社長の情報は集めておこう
- 積極的、意欲的な姿勢で臨もう
- アピールの仕方に気をつけよう
- 質問はタイミングを見て、積極的にしよう
- 情報がない場合は、わかっていることから広げて探そう
これで社長がいきなり現れても、ある程度対応できると思います。
次回は、後編ということで「転職面接で社長が現れたときに、するべき質問3つ」をお伝えできればと思います。
質問は、twitterやこちらの問い合わせコーナーからぜひお待ちしています。
もちろん、無料相談も募集中です。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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