最初の転職した会社はいわゆる中小企業。実際に大企業の占める割合を考えると全体の1%しかないことを考えるとほとんどの会社が当てはまるだろう。
なぜか、「大企業がと良い」というイメージが強いが、どちらも経験した身から実際に中小企業で働いて見たメリット・デメリットをあげてみる。
最初に断っておくと、私の主観によるものである。
なぜなら、
・大企業 1万社に対して
・中小企業 380万社となっている
数的に380万社もあるので、本当にいろいろな会社がある。
こういう傾向にあるのではないかという、私の経験談である。
大企業向け営業経験と中小企業向けの営業経験
大企業に勤めた経験と中小企業に勤めた経験
ここから推測して語っていく。
目次
中小企業に勤めるメリット①全体が見えやすい
初めに大企業と比較して思ったのは、大企業では業務全体の流れが非常に見えづらい部分がある。自分がどんなフローの中で何をしているのかというのか、ビジネスの流れが見えづらい。
これは、会社の規模や人数、事業にもよるので一元には言えない部分があるが業務が細分化されていると自分が行う業務は、その中のごく一部しかないこともある。
自分は単純にその中の一部で、その前後にはどんな人が関わっているのか顔の見えないことがある。そういったことが中小企業では起こりづらい。
業務が範囲が広いということもあるが、前の会社では200人くらいの人が働いていたが名前と顔が一致しない人というのはほとんどいなかった。誰がどんなことをしているのかというのを把握できるため、いろいろな職種のいろいろな方と関わりを持ちやすい。
中小企業に勤めるメリット②経営陣と距離が近い
なかなか大企業だと難しい部分があると思うが、中小企業のメリットとしては社長や役員との距離が非常に近い。これに関しては、自分の意見や会社に思うことなどをフラットに話す機会が与えられやすいだろう。もちろん、社長や経営陣と言っても色んな人がいるので、これは会社規模や経営陣の性格によるものが多いが、どちらにしろ実際に話すようなチャンスは多いだろう。
私は、人に気に入られて出世するようなことが得意ではないが人にゴマを擦ったりして出世を目指すようなことも可能である。
あとは、単純に会社のことを聞きやすいので、メッセージが伝えわってきやすい。
「なぜ、会社は生まれたのか」「どんな事業を目指しているのか」「いま、何を考えているのか」「何を大切にしているのか」が入ってきやすい。
会社がこういうことを目指しているのだから、こうあるべきだという方向性が見えやすく動きやすい。逆に合わないということも判断しやすくもある。
中小企業に勤めるメリット③異動がない
これに関しては、本当に色々助かる場面が多いと思う。私もずっと東京勤務だったが地方に拠点がある際も希望者しか行かないなどもあるので、結婚したり家を買ったりしても安心して働けるというメリットは大きいと思う。
大きい企業だと全国転勤もあり、実際に結婚した人が単身で住んでいる女性の人もいたり、一年おきに九州・東京・札幌と異動するような人もいたりする。
私も今ではどこでも関係ないと思えるが、やはり東京勤務がいいなとは思っていた。
こういう人は意外と多いかもしれない。
将来設計を考えている人には、計画が立てやすいというのは大きなメリットだと思った。
中小企業に勤めるデメリット①管理がいい加減
あくまで傾向として多いのは、中小企業の方が時間や労務管理がいい加減なところが多い。
これは会社の特性によるが、「売上」「ノルマ」などが優先されるような会社ではもっと起こりやすくなる。それに関しては、分業制が進んでいないというか、人数的に1人にかかる負担が多くなり「サービス残業」などが発生しやすいと思う。
現状、厳しくなってきているため厳密にやっている会社もあるかもしれないが、だいたいの会社はマネージャーなどの管理職が管理しているが同時に数字管理も行っていたりするパターンが多い。数字が行ってないや目標値に到達していないのに、従業員の時間がオーバーしていると「時間管理ができていない」「数字が管理ができていない」とただ怒られるような企業もあるだろう。
また、そのまま管理職が「数字が行ってないのに、こんなに残業しているのはおかしい」と部下に指示するパターンもあるだろう。
そうなると負の連鎖が起こりがちである。
大企業に関しては、自社のブランドや社会的責任が公になりやすいので、リスクに対してちゃんと対応せざるを得ないという意味では時間管理がしっかりされている。
それでも「生産性」や「数字」などを何も考えずに押し付ける人が上司にいると大企業でもその限りではないと思う。
中小企業に勤めるデメリット②合わないときつい
大企業の場合は、部署が多かったりグループ、チームなど多数に分かれているパターンが多い。だから、最悪合わなければ異動すれば済むということが多い。
しかし中小企業においては、ビルが1つしかない、1フロアしかないなどの会社だと異動という手段が有効にならないこともある。
また、少人数だった場合はもうどうしようもない。
社長や経営陣とも距離が近いことから、企業としての多様性が少なることが懸念される。
もし、同じような人ばかりで自分が浮いてしまった場合は、合わせにいくか、慣れるか、辞めるしかなくなってしまう。
中小企業に勤めるデメリット③賞与が出ない・・・!?
私が中小企業時代に思ってたことと、実際に働いている声を聞いて思った。これは、中小企業に働いてみて初めて思うことだと思うが意外と「賞与」はあくまでも賞与だ。
どういうことかというと
一般的には、賞与という言葉=ボーナスだが元々は「賞として金品を与えること」
つまりプラスアルファのものなのである。
前の会社で賞与が出たら、社長にお礼をいうという風習があった。
つまり賞与は当たり前のものではなく、会社の業績や個人の業績が良いからこそ払われるものなのだ。
これは、会社によって定義が変わってくるが決算賞与として年に1回会社の業績に応じて支払うという会社も少なくない。
大企業では、「いくらもらえるか」というのが当たり前かもしれないが、中小企業では「もらえるか」という次元の話になることもある。
今回のような新型コロナウィルスの自粛が続いている中、給与の補償などにより夏の給与をカットするという会社も少なくない。
まとめ
メリット・デメリットとなるが、裏返しのことも言える。
メリット
- 全体が見えやすい
- 社長・経営陣と距離が近い
- 異動がない
デメリット
- 管理がいい加減
- 合わないときつい
- 賞与が出ない可能性がある
上記は、あくまでも私の個人的な分析となる。
ただし、これは大企業に行っては全く気づかないこともあることなので、私個人としては中小企業は経験するべきだと思う。
特に小規模→中規模、中規模→大規模などの会社の成長を見守ってきた人などは気付くことも多いだろう。
ぜひ、自分の目で確かめていただけたらとも思う。
また、実際に「こんなパターンどうするの!?」ということは私の経験談を改めて記述する。
本日もありがとうございました。
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