転職の面接は、だいたい1〜2回のところが多いと思う。2年ほど前、転職活動をしていたが、やはり2回の面接が多かった。求人の営業としては、採用率をあげて行くために1回の面接を提案していたが最終最終面接を行う役員や社長となり、出来るだけ無駄を省くためにスクリーニングとして1回目の面接を行うことも多い。
また、他にパターンとしては、以下がある。
- 1次面接は現場の責任者が行い、2次面接は役員や社長が行う
- 1次面接は人事が行い、2次面接は役員や社長が行う
- 1次面接は現場担当者が行い、2次面接は現場責任者が行う
などなど、採用の決裁権を最終的に誰が持っているかは会社によって異なる。
そういったいくつかのパターンを想定して準備を行う必要がある。実際にどのように面接が違うのか、想定される質問なども含めて見て行こう。
面接官が現場の担当者あるいは責任者の場合
まずは、結構多いパターンになるのではないかと思う。場合によるが、人事が同席するパターンもあるが彼らはどんな視点で面接に臨んでくるのだろう。
大きな視点としては、
- 自分の部署や仕事に馴染めそうか、訂正がありそうか
- どんなポジションや役割を期待できそうか
- 実際に自分たちと一緒に働くイメージがつくか
上記のことを中心に面接でのジャッジを行うことが多いだろう。
会社のイメージなどをすり合わせしていないで面接をしているパターンも少なくない。なので、「社風」「特徴」などに関しても全社的な共通言語(理念やコーポレートメッセージ、ビジョンなど)を理解していない人も多い。そのため、会社のイメージが、その担当者のフィルター越しの情報になることも多々ある。
前提条件は上記のような感じなるが、実際にはどんな質問がされやすいか。
- 仕事の進め方について、気を付けている点があれば教えてください。
- 会社で表彰されたことなどがあれば教えてください。
- この仕事を志望する理由を教えてください。
- 今までの会社では、周りとの関わり方や分担などはどんな感じでしたか?
- 得意な業務、苦手な業務がああれば教えてください。
今までにやって来た仕事のことを聞かれることが多いと思う。
転職理由、志望動機については矛盾点がなければ問題ない。また、この際のゴールは「一緒に仕事をしたい」と思わせられれば選考を通過することができる。
自分が行って来た業務の棚卸ができていなかったり、面接した会社で活躍できるイメージを与えられないと通過が難しい。
私もIT系のベンチャー企業を受けた時に、ITの用語(Saas)という言葉が当時はわからなかったので話が噛み合わず「本当に志望するならこれくらいは知っている」という視点で落とされたことがある。もちろん、落ちた理由は知らされはしないが、理由がここにあったことは間違いない。
このように、そもそも志望する業務への情熱や希望がないと情報不足により思い伝わらずに落ちてしまうことがある。業務内容や扱う商品などに関しては、しっかり勉強してから臨むようにしよう。
また、質問タイムがあると思うが、その際には「担当者の方の目線」で質問しよう。
- 部署には、どんなタイプとの人が多いですか?
- 実際の業務を行うにあたって、現職では○○でしたが御社ではどういうやり方ですか?
- 目標などは、どのように決まるのですか?
- チームは何名くらいですか?どういう役職や役割の人がいますか?
- 他部署との関わりなどはありますか?
など、その部署にいる方が答えられるような質問をしよう。相手も質問に答えながら、「前の会社では、○○の業務はどういうフローで行ってたんですか」など会話をしながらイメージをつけてもらえる。
もしかしたら、自分のやって来たやり方や会社の雰囲気が全く合わずに、不合格となることもあるが、これに感してはミスマッチだということもあるので、気にしないように。おそらく、面接の雰囲気で準備をしていけばある程度は感じ取れると思う。
面接官が人事の場合
これもよくあるパターンだ。人事の場合は、また目線が違う可能性がある。
人事の評価基準によるも会社に合う人物の採用率を上げていくのはミッションだ。人気がある会社では落とす面接をするし、通常の会社では2次面接に連れて行けるのを望みながら面接をする。
2次面接には、現場の責任者や社長・役員が控えているパターンが多い。つまり社内で少なからず気を使う人が控えているのだ。そのため、見当違いな人を面接に通すわけにはいかない。また、人事的に合っていると思った場合には2次面接のアドバイスをしてくれる人もいる。
つまり、誰かが求めている条件について合っているかを見ていく場となっている。先ほどの現場責任者から「こういうような人を採用したい」あるいは、「社長の要望を聞いて、選考に動き出している」のパターンがある。
1次面接が通るとしたら、「こういう人だったので、ぜひ2次面接で会ってください」と申し送りをすることになる。もし、2時面接で会った時点でオススメされたにも関わらず全然違うタイプと判断されてしまったら「君はいる意味がないじゃないか」ということになりかねない。だから、人事はそういう目線で見ていることが多い。
質問に関しては、「転職理由」「志望動機」に加えて、会社の業務や採用基準に合っているか、2次面接の人の要望に応えらえる人かを判断している。
質問に関しては、その部署の詳細については知らないケースもあるので、質問はこんな感じだろう。
- 他社でなく弊社を選んだ理由はなんでしょう。
- 今後のキャリアプランなどがあれば教えてください。
- 長所と短所を教えてください。
- あなたは、どんな人ですか?タイプなどを教えてください。
上記のようなことを質問して来たり、あえて面談という感じで素で話せる環境を作ってくれるかもしれない。
会社のことをしっかり調べておけば、問題ない。「理念」「社長の名前」「事業内容」「会社のことだわり」などは確実に抑えておこう。
社長・役員の面接の場合
これに関しては、最終チェックの場だと思っておけば大丈夫だ。ただし、これが厄介だ。
会社の中での採用の決裁権が確実にある人間だ。2パターンある。
- 採用は、現場あるいは人事に任せているので、ただの最終チェック
- 本当に「うちの会社に合う人間なのか」という判断目線で行っている
最終チェックの場合は、やっぱり人事や担当者が言ってたようなタイプだなということが確認できれば良いので、1次面接などとギャップが出なければ問題ない。
ただし、現場の方より緊張してしまったり、全くタイプ違ったりで、自分の状態にギャップが出てしまうと最終チェックで落ちてしまうことがある。これは、ちょっと強面だったり、とにかく深掘りしてくるようなタイプに対して、堂々としてなかったりすると出てしまうので要注意。
本当に「うちの会社に合う人間なのか」という判断目線で行っている場合は、人事の中に要望していた内容は満たしていたとしても、実際に会ってみると選考基準がブレる人もいるので注意。「フィーリング」頼りで選考に関して言語化できていない2次面接者は実際にいる。
「やっぱり会って見たら・・・」ということで1次面接が無駄になることも。これに関しても、最低限の準備は必要だが、もしかしたら会社側に問題がある場合もあるので注意が必要だ。
どんな質問が来るかはある程度、共通だ。
- うちの会社のどこがいいの?
- 将来、何したいの?
- 今までどんなことしてたの?
- なんで他の会社じゃないの?
ここに関して一番突っ込まれる。だから、ここは本当に準備しておこう。
社長のブログ・本は絶対に抑えておけば、話が弾むかもしれない。
質問するときは、会社のことを聞いておこう!
- 業務等の質問は、前回の面接時に確認させていただきました。社長の●●さんにせっかくお会いできたので質問させてください。
- 現在、御社の売り上げの割合は8割は●●の事業となっていると思いますが、今後の事業戦略について計画等あれば差し支えない範囲で教えてください。
- ●●さんが会社を立ち上げた理由をHPで拝見しました。実際に、●●さんの考え方に共感して応募したところがあるのですが、現状満足している部分と、まだまだだなと思う部分があれば教えてください。
- この会社で働くにあたって、社員に期待することなどあれば教えてください。
誰に質問をしているのかは、相手に合わせよう。
2次面接は誰が行うのかは、掲載情報や1次面接時などに確認しておくと良いだろう。
まとめ
相手に合わせて、回答や質問を用意しよう。
- 現場の人なら、業務内容についてを厚く
- 人事の人なら、会社のことを厚く
- 社長や役員なら、事業のことや社員のことを厚く
- 社長だったら、「思い」などに突っ込める準備を
こう言った準備の中で、あなたが志望して「自分に合うのか」確認しよう。
2次面接に進む価値はある?この会社に入社したい?入社して大丈夫?
こちらも確認の場、相手も同じように確認している場。
合否よりもマッチするかを判断軸に考えよう。
もし、内定がなかなか出ない。準備の方がわからない。面接でうまく話せないなどなどあれば、無料相談からご連絡ください。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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