こんにちは。元派遣営業の転職コンサルタント、HiRokiです。
本日は、派遣の働き方について担当営業をうまく使い倒すコツをお教えします。
これは、私が派遣会社の営業として「どんな人の力になりたかったか」ということを正直にお伝えする内容となります。
派遣会社で働いていると様々な人と接する機会があります。
そのカラクリについては、「派遣営業の仕事」について改めて記事にいたします。
日々、いろいろな対応に追われる中でも営業担当も人です。
そうです。
「営業担当のメリットになる人」は一番優先されます。
ここからは、具体的にどんなメリットがあり、どんな風にすれば良い関係が気づけるか。
営業担当に好かれる意味があるのか?
まずは、ここからご紹介いたします。
目次
そもそも営業担当ってどんなことをしてくれるの??
そもそも派遣の営業担当って何をしてくれるのでしょうか?
今回は、就業してからの部分にスポットを当てていきます。
営業担当は、どの派遣会社も派遣社員さん毎の担当ではなく、派遣先企業の担当となります。
そのため就業先が変わったり、営業担当の担当企業が変更になると、同時に担当も変更となることが一般的です。
就業してから「この人」が営業担当となることが多いと思います。
就業直後
・就業間も無く、聞いていた話と内容は間違っていないかどうか、問題ないか確認します。
就業中
・雇用主は派遣会社になるため、労働環境や人間関係などの相談があれば解決に動きます。
・派遣先から要望やクレームが入った場合は、伝えるかどうかは別として改善に動きます。
・契約期間満了1ヶ月前までに、契約の更新についての希望を確認します。
・派遣先との派遣契約の延長が難しい場合は満了となるため契約満了1ヶ月前までに伝えます。
・時給交渉などがあれば、派遣先に請求金額をあげさせて頂くよう交渉します。
就業後
ここからは担当営業としての関係は終わりです。
・就業中に次の仕事が決まらなかった場合などは、仕事を探している方に対して合いそうな案件が発生したら直接連絡する場合があります。
・元営業担当と信頼関係が築けていると「案件の状況」「派遣の市場について」「アドバイス」などを聞ける可能性があります。
上記のような感じで担当営業としての仕事をします。
では、実際に信頼関係を気づけるとどんなメリットがあるでしょうか?
ここで差が出る!営業担当と信頼を築くメリット!
先ほど挙げさせていただいた仕事内容の中で、ここで差が出るというポイントを整理します。
主に「就業中」というまさに担当営業として責任を持って動いてくれることです。
1、労働環境の改善に積極的に取り組んでくれます。
2、もし、派遣先から要望やクレームが入った際にはすぐに注意されず「本当かどうかの事実確認」から行われます。
3、労働条件について相談があれば、積極的に動きます。(時給改善、時間変更など)
4、契約延長希望に対しては必死に派遣先への契約延長をお願いに動きます。
5、契約満了を希望の際は、円満に終了できるように調整に入ります。
6、契約満了の場合は、次の仕事探しに積極的になります。
7、もし合いそうな案件があれば、終わった後もいい案件があれば連絡します。
上記のようなことに対して積極的に動きます。
では、実際どういうことか簡単に補足します。
労働環境の改善
就業中によくあるパターンとしては、
・業務の進め方に不安がある(業務指示の仕方や説明の仕方)
・一緒に働く社員の人の言い方が気になる(語気が強いなど)
・お昼の休憩が取りにくい
・残業が多い
・自分用のPCが用意されない
などなど色々な場面で相談が入ります。
そうした場面で早く改善して仕事を安定的にし欲しいと営業担当は動きます。
ほっといてしまうと大きな問題になったり、解決できたことができなかったりあります。
営業担当は、派遣社員と派遣先担当者の両者に気を使いながら、トラブルを回避したいのです。
派遣先から要望やクレームが入ることがある
やはり、人間関係なのであります。
派遣先と派遣社員の関係性が構築できないと、どちらからも営業担当に相談が来ます。
場合によっては、派遣社員をコントロールできない派遣先担当者の方がいたり、誰が言ってもコントロールできないような派遣社員の方がいたり。
もしかしたら、直接注意するよりも「第三者の意見」を求めた上で注意が必要か見極める上で営業担当に相談していただけるパターンもあります。
どんな要望やクレームが入るのでしょうか。
・業務に対して報告や相談がなく、納期に遅れる
・お願いしている業務をこなせていない
・業務中に寝ている
・お休みが続いている
・もう少し積極的に声をかけて欲しい
・業務を依頼しても断れる
などなどパータンが多すぎて挙げるときりがありません。
もしかしたら、その通りの人なのかもと営業担当が派遣社員の方に思うかもしれません。
ただ、ここで信頼関係が築けていると「本当に?あの人が?」と思います。
どちらにせよ、一旦事実を確認しますが、そもそもの事象を疑ったり、何か派遣先の勘違いと思ったり関係が構築できていると肩入れしてしまう事実はあります。
そもそも派遣社員の方が派遣先企業とも関係を築けていると、あまりそういう話は出てこないですが。
労働条件の相談について
これは、よくありますね。
・時給を上げて欲しい
・時間を変更して欲しい
・残業をもう少し減らして欲しい
派遣社員の方って評価・査定されるタイミングっていうのがないんです。
なんとなく「時給いくら」で仕事をしていただきますから、そこからどうしたら上がるというロジックがありません。
労働条件を変えるタイミングは基本「就業先の変更時」「契約更新時」のどちらかになります。
「そろそろ時給あげてくれませんか?」と言われることがあります。
営業担当も交渉が必要ですからなんとなくは要望を聞けないのが本音です。
だから、本来はここまでの業務を現在の時給で受けていたとしたら、どんな貢献ができているかを確認します。
最初は、ここまでだったけど、こういう状況になっているなどですね。
もちろん、派遣先企業からの評価も含めて、「この人にはぜひ」と思えれば積極的に単価交渉ということで派遣先企業と交渉します。
あるいは「残業時間」「労働時間」などの話もあります。
ここら辺も関係性ができていると理由を明確にした上で積極的に交渉に動いてくれます。
契約の延長についての交渉も
派遣先も業務状況や予算に応じて派遣社員が不要になる場合があります。
止むを得ず契約が満了でお願いされることもありますが、営業担当が介入する場合もあります。
その他にも「ちょっと覚えが悪すぎて、契約延長できなそうです」なんていう派遣先担当者の声があったりすることもあります。
普通に考えたら、ここで翌月で契約満了となります。
ただし、ここで営業担当と関係ができているとどうなるか。
実際、私が派遣先に交渉した例となります。
ケース①
今まで行っていただいていた業務のポジションが必要なくなった。
この場合に派遣社員さんが今の環境を気に入ってもらっていた時に交渉することがあります。
派遣社員の●●ですが、とても御社の環境を気に入っています。
現在の業務はWEBページの修正ということで、そちらの業務がなくなってしまうことは仕方ありません。ただ、●●は運用業務にも興味があるようです。ちょっとスキル的に足りない部分もあると思いますが、やる気もあり勉強に取り組んでいるようです。
御社の業務に関しても知見がありますので、このままスライドでそちらの業務をさせていただくことはできませんでしょうか?
このように可能性のあるポジションへ提案することもあります。
ケース②
現在のポジションですでにクレームが出てしまって契約が満了となりそう。
派遣社員の方はスキル不足の自覚があって一生懸命やっていただいている時に交渉します。
○○さん(派遣先担当者)のいう通り、●●もスキル不足を自覚しています。私もこの2ヶ月、本人と会話しながら進めてきました。本人談となってしまいますが少し改善がされているように見受けられますが、いかがでしょうか。
一生懸命に頑張っていると思いますので、次の契約期間で改善されないようであれば仕方ありませんが、もう一度チャンスをいただけないでしょうか。
このように交渉して、3ヶ月延長していただけることがありました。
実際に、この方は延長してだいぶ改善がされたということで、8ヶ月目に突入しています。
それでも契約満了の際は、円満終了へ
それでも終わってしまうことはあります。
そういった場合には、本当に派遣社員の方にお任せしても大丈夫なこともありますが、調整する必要があれば要望を確認します。
・有給休暇の希望はあるか、その場合の最終出社日はどうするか
・引き継ぎについて、不明な点や確認したい点はあるか
・最終日の返却物などについて
上記の件に関しては確認します。
ここに関してもやはり派遣社員の方に対して営業担当が好意にしていれば、要望通りになるように交渉することが多いです。
もちろん、無理なものは無理ですが、できる限りのことはしてくれるはずです。
積極的に次の仕事の要望を確認
もし、終了となる場合に営業担当と信頼関係が築けていれば営業はこう考えます。
「この人、自分の担当企業で就業してもらいたい」
そう思います。
なぜなら、営業担当の数字は「自分の案件で、何人就業してもらえたか」だからです。
・まずは、どの方にも希望を確認します。
希望のエリア、仕事内容、時給、時間などを整理します。
・営業担当の案件で就業してもらいたいと思ったら、
「こういう案件があるのですが、どうですか」「こういう案件は興味ないですか?」とか
「こういう案件であれば、こういうようにスキルアップできるのでオススメですけど」のように提案されると思います。
営業担当の持っている案件に該当しない場合も共有される
もし、希望の案件がなくても問題ありません。
就業していただいた担当営業の最後の仕事は、評価・共有となります。
企業評価・営業担当としての評価、希望条件、その他共有事項などが派遣会社で共有されます。
そのため、営業担当からの評価がよければ積極的に案件の紹介が行くと思います。
もし、営業担当自身の案件がなくても営業担当の同僚が該当案件を持っていたら、その紹介がすぐに行きます。
逆に、あまりに担当営業と揉めたとしましょう。
この履歴すら残り、「トラブルメーカー」のような扱いを受けてしまう可能性もあります。
担当営業と当たり障りのない対応であれば問題ないですが、マイナス評価されてしまうと不利になるので気をつけましょう。
では、実際に担当営業と信頼関係を構築するには?
ここからは、上記の恩恵を受けるために、信頼関係の築き方についてお伝えします。
そんなに難しいことではないので安心してください。
報告・連絡・相談をしてくれる
まず、第一にこれをしっかりしていただける方は信頼していました。
・休み連絡
・ちょっと不安になったことがあった際の相談
・自分が関わらなかったとしても、問題になりそうな事象を見たときの共有
つまり、ある程度何かあった際に状況を教えていただければ、調整しやすいのです。
休み連絡にしても事前に共有があったとします。
例えば、
派遣社員の方から電話がありました。
体調不良を確認して、熱があり病院に行くなどとのことで会話をしました。
普段は風邪をひくことがないそうですが、少し業務が一時的に増えて落ち着いたので、安心してしまったかもしれないということで申し訳なさそうでした。
そして、派遣先担当者から連絡が入りました。
●●さん、2日連続休まれていますが大丈夫ですかね?
ただの体調不良でしょうか?
申し訳ございません。●●なのですが熱が出ちゃったみたいでして…。
普段は風邪とか引かないようですが、繁忙期に気が張り詰めていたみたいで少し落ち着いたところで気の緩みがあったかもしれないとのことです。
本人も申し訳なさそうに話しており、病院に行って早く回復したいとのことです。
そうでしたか、こちらこそ無理させてしまっていたみたいで申し訳ございません。●●さんにも無理をしないようお伝えください。
今後は、少し業務量なども考えられるようにコミュニケーションを増やして見ます。何かあれば、共有していただければ助かります。
どうでしょうか。
こういうように事前に情報があれば、あればスムーズに会話が成り立ち営業担当だけでなく派遣先担当者とも良好な関係が築けますよね?
逆にこんなパターンもありますが・・・
●●さん、今週丸々お休みしているですが大丈夫でしょうか?
HiRokiさん把握されてますか?
申し訳ございません。
把握できておりませんでした。
●●と連絡が取れ次第、すぐに共有させていただきます。
こうなると営業担当として一気に工程が増えます。
この後、営業担当は派遣社員へ連絡、事情確認をして派遣先担当者へ共有、フィードバックがあれば派遣社員へ連絡。
営業として、どちらの人がいいかは一目瞭然です。
また、何かあった際もことが大きくなる前に相談いただければ、ちょっとしたことで改善できることが多いです。
・業務の依頼方法が嫌だなぁと感じていた場合
初期に相談してもらえれば、軽い相談で調整できてしまうことが多いです。
時間が経つと業務指示が雑すぎてパワハラの問題に発展してしまったなんてことも・・・。
早めに、随時共有すると担当営業と良い関係が築けると思います。
派遣先の方と良い関係を築いている
実は、これが一番助かるパターンとなります。
派遣先にとって、「いなければならない存在」となっていただけると営業としては手間も掛からず営業としても評価されます。
どうしても派遣社員=派遣会社の質みたいな捉え方をされてしまう派遣先の担当者の方もいらっしゃいます。
●●さんは、本当に色々とやっていただいて助かります。
この部分は、全部お願いしてしまっているので何かあればHiRokiさんからもフォローお願いしますね。
何か要望とかありそうであれば、できるだけ寄り添いたいので教えてください。
こういう評価をいただけると営業担当としては嬉しいですよね。
それに安心してお任せできるということが伝わってきます。
まぁ、これも逆も然りです。
●●さん、欠勤が多すぎて困ってます。
正直、続けられないようであればもうこなくて良いです。
御社にはもうお願いしませんので、今後の対応を考えてください。
もちろん、ありますね。
新規のお取引だったり、初めて派遣を使う部署の担当者だったり。
やはり派遣先で良好な関係を築ける方には、交渉ごとにも積極的になれるため時給交渉においても非常に有利に進めることが多いです。
「営業」の仕事や気持ちを理解してくれる・・・
本当にこれはエクストラです。
「営業」の仕事を理解してくれている方は、どう振る舞うと楽かなども考えてくれたりします。
こんな派遣社員さんがいたりします。
HiRokiさん、今大丈夫ですか?
ここだけの話なんですけど、就業先の部署で人を増やすみたいです。
もしかしたら派遣にお願いするかもしれないですよ。
グレーな部分ではありますが、こっそり教えてくれたり
HiRokiさん、大丈夫ですか?
今日、同じ派遣の●●さんが、ちょっと体調悪そうでした。
なんか仕事がついていけてるかも怪しいです。
連絡入れたほうがいいかもです。
というように教えてくれたり
HiRokiさん、今大丈夫ですか?
体調大丈夫ですか?今日、訪問されているのをお見かけしたので。
社内で文句言っている方がいたのでクレームかなと。
なんかできることがあったら言ってくださいね。
という事象があったり。
本当に助けられまくってますね(笑)
ここまでは、求められないので全くもって心配しないでくださいね。
私が担当していたら、こういう方々に信頼をおけないはずがないということです。
まとめ
ちょっと長くなってしまいましたが、派遣で働く際の参考になればと思います。
・担当の営業と良好な関係を築くことは、優位になれる
・ホウレンソウを怠らない
・派遣先とも良好な関係を築く努力をする
・(担当の営業の気持ちに寄り添ってみる)
仕事をしているとき、次の仕事を探すときに大きなメリットになることは間違いありません。
担当営業とうまく関係性が作れないときには、ぜひご相談くださいね。
職場での人間関係についても公式ラインアカウントで情報を発信したいと思っています。
その他、ご相談はお気軽にご連絡ください。
本日もお時間いただきありがとうございました。
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