こんにちは。転職コンサルタントのHiRokiです。
本日は、前回の準備編を経て実際に面接の最後にしてほしい質問をご紹介します。
前回の記事を準備編としてますので、合わせてお読みいただければと思います。
前回の記事でもお伝えしたように、社長が面接することで企業側のメリットは「スピード」になります。
この「スピード」をうまく利用することで、社長面接ではその場で内定をいただけることが多いです。
私も最初の企業では、実際にその場で内定をいただきました。
また、私が相談に乗っている方々も「社長面接」となるとその場で内定が出ることが良くあります。
なぜなら、社長=最終決定する権利を持っている人
つまり、社長が採用といえば採用になるのです。
社長が面接官の場合には、具体的なスキルだけなく、より「人柄」が重視される傾向にあります。もちろん、社長が実務を牽引している会社であると必ずしもそうではないのですが、実務から離れている社長の場合は、よりそういう傾向が高まります。
では、社長にはどんな質問や接し方が好まれる傾向にあるのでしょうか。
目次
社長も一人の人間です
まず、「社長」というと、勝手に相手が非常に高い位置にいて見上げてしまいがちです。
敬う気持ちはもちろん必要ですが、見上げる必要はありません。
だから、緊張しすぎる必要もありません。
経営者であるので、誰がどの業務をどれくらい行っているというの把握してないでしょう。
もしかしたら、業務フローなども完全に任せてしまっているかもしれません。
ただし、「会社の核」となる情報をコントロールしています。
会社を育ててきた、あるいは現在育てているのです。
意思決定をする人ではありますが、いろいろなことを考え、悩み、判断している一人の人間です。そういう人が「仲間」を募集している状況が「求職者の募集」です。
そして、そのお互いのお見合いの場が面接である限りは、「人」対「人」になります。
会社の気になることは聞いてください。
また、社長の場合は現在実現できていないことも、近い将来実現するように動いている可能性もあります。
そういったことも聞いて欲しいと思っています。
呼び方について
これは、時々質問を受ける内容になりますので記載しておきます。
社長の呼び方に関しては、相手も人ということで「●●さん」で問題ありません。
むしろ、コミュニケーションを取る上では名前を呼ぶようにしたほうがいいと思います。
対話形式で面接が進むことも多いと思います。
「●●さんも〜されるのですか?」
「●●さんのブログ拝見しまして〜」
あまり行っている人が少ないのですが、営業をしている身として思うのは、人との距離を詰めて行くのに名前で呼ぶというのは非常に効果的だと思います。
初めて会った人に一度名前を読んでしまえば、声をかけやすくなりませんか?
そういう感覚と一緒です。
営業の世界では、あえて「●●さん」って会話のつける人も多いです。
メールやSNSのコミュニケーションなどのクローズされた空間で、1対1のコミュニケーションですら行う人も多いです。
1次面接と最終面接(社長面接)の違いは!?
1次面接や2次面接の場面では現場の担当者や人事の担当者の方と会話をしたと思います。
1次面接や2次面接では「スクリーニング」つまり「ふるいにかける」をしていた状態です。
「この人は選考を継続して大丈夫かな?」「社長に合わせても問題ないかな?」
「一緒に働きたいと思えるかな?」というパターンが多いです。
だからこそ、実際の業務内容や会社の雰囲気などについても会話してくれますし、求職者からの立場にしても具体的な業務についての質問」をされるのではないでしょうか?
社長の場合は、少し思考が変わります。
「どんな人だろう」「いい人だといいな」くらいのフラットです。
誰かに気を遣うこともなく、最終決定権を持って臨んでいただけるからこそそうなります。
また、求職者の情報については1次面接等があれば共有は受けてくれてると思います。
「こんな人です」という印象は伝わっているでしょう。
また、社長面接の際には、1次面接や2次面接の場と質問を変えることをお勧めします。
もちろん、いきなりのパターンもあるので、その際には業務内容の質問をしても大丈夫です。
社長面接の前までの「質問」は現場的な会話が中心になっていたと思います。
例えば・・・
- 実際に同じような業務をしている人って何名くらいいらっしゃるんですか?
- 先ほどのお話にあった「アポイント」は週や月で何件くらい行くんですか?
- 同じ部署やチームの中での業務分担ってどのように行うんですか?
- 年や月の中で特に忙しいタイミングなどはございますか?
- 社内での他部署の方とのコミュニケーションとかってありますか?
- 御社で仕事ができる人の特徴などがあれば教えてください
上記のような質問が一般的でしょうか。
これはより具体的に自分が働く姿を想像するための質問というイメージになります。
どちらかという「現在」に焦点を当てて、この会社の環境に飛び込んだ自分を想像するための材料集めとでも言いましょうか。
おそらく、最終面接に進む頃には「良さそう」とか、「ここが気になるな」などはありながらもある程度働く姿は想像できている状態に近づいていると思います。
※もし、出来ていない場合は「準備」+「質問」不足になっている可能性があります。
社長に対してのオススメの質問
実際に質問する際には、「現在」だけなく「過去」や「将来」も含めて質問するといいです。
もちろん、働くのは「現在」なのですが、もしかしかしたら面白いことを考えているかもしれません。それに自分が不安だと思っていた部分が解消される可能性もあります。
「個人」の話と「会社」の話の2面から話ができると考えるのもありです。
実は、社長自身は経営者同士や営業などと話をすることはあっても「会社」のことを話す機会というのはそう多くないと思います。
経営者は相談相手が少なかったりと実は孤独だったりするのです。
そういう部分でも話を聞いてあげるというのは失礼かもしれませんが、聞いてみて欲しいです。
もしかしたら、「この人の下で働きたい」と強く思うきっかけになるかもしれません。
「最後に質問はありますか?」と聞いてくると思います。
この際に、「業務内容に関しては、十分把握できたのですが、せっかくなので質問させてください」と切り出すと以下の質問が切り出しやすいです。
創業者であれば、創業の話は熱い!
もし、社長が創業者であった場合はぜひ話を聞いてください。
これは、質問というよりはインタビューみたいな印象ですかね。
準備編でしっかりとまずは気になるポイントをピックアップしてください。
創業者というのは、基本的に苦労していることが多いです。
事業を立ち上げた瞬間に勝手に仕事が入ってくるは、基本的にあり得ないので・・・。
人は、苦労を乗り越えたときの話って面白く話せるというか、なんか成長できたというか、自慢したくなるんですよね。
「いや、あの頃は本当に大変だったよ」と。
借金抱えた人ととかの話はめちゃくちゃ面白いと思います。
もしかしたら、修羅場をくぐってきた話を聞いたら、「面白い」「一緒に働きたい」ってそれだけでも思っちゃうかもしれませんね。
実際、どんなエピソードがあるかはわかりませんが、HPや取材記事が載っている場合には読んでから質問してください。
そこに載ってなかった場合は、そのインタビューをするイメージでいいと思います。
質問する理由としては、「なぜ会社があるのか」を探るためです。
この会社は、どんなことを目的としてできたのか、どんなことを目指すのか。
その中で自分も活躍できるのかを確認できます。
こういう会社だったら働きたいなって思うと思うのである。
もちろん、自分と合わないと気づくこともできると思います。
私がしたい質問です。これは盛り上がると思います。
- HP等でも拝見して、少し気になったのですが●●さんがこの会社を立ち上げようと思ったきっかけって何だったんでしょうか。
- 御社の経営理念を拝見しました。●●さんが、この会社を創業する際に掲げたミッションとか、こういうことがしたいとかって何かありましたか?
- 御社の社名について、どういう意味が込められているのでしょうか。
もし、興味を持って質問されたとしたら、ここに関しては1質問をしたら7〜8は返ってくると思います。
基本的に、対話ベースになるので、質問をかぶせやすくなると思います。
ここで少し会話できると、もっと自分を理解してもらえるきっかけが作れると思います。
おそらく、HPやブログに載っていない、もしかしたら従業員すら知らない情報を得られるかもしれません。
人が苦労して、乗り越えた話ってかっこいいと個人的にも思います。
現在の事業や業界の話
社長は常に「会社の課題」と戦っています。
現在も苦労しているかもしれませんし、何かを改善したいと思っているかもしれません。
ここに関しては、あなたのリサーチ力も必要です。
しっかりと業界の動向や課題に関してはリサーチをかけた方がいいです。
質問内容に関しては
- ●●業界って現在こういう課題があると思うのですが、御社としてどのように対処しているなどあれば教えていただければと思います。
- ●●さんのブログの中で、事業の課題として○○についてなどの課題を上がられていましたが、改善に向けて工夫されていることがあれば教えてください。
- 現在、御社の事業は○○事業や○○事業があると思うのですが、力を入れている割合や伸ばしていこうと思う事業などがあれば教えてください。
- ●●さんから見て、あえてあげるとすれば、御社の中で課題になっていることがあれば教えてください。
こちらに関しては、しっかりと調べて行かないと相手にされませんので注意が必要です。
ただし、調べた結果思った疑問として、「ぜひ、社長に聞きたい」という内容であれば普通に教えてくれます。
こういう質問から見える会社の顔が実際にあります。
将来の業界や事業の話
これについても社長であれば、熱く語ってくれる可能性があります。
場合によっては、現在の話の中から勝手に広げて将来の話まで広げてくれる可能性すらあります。
これに関しては課題と合わせて考えていることがあるので、非常に近いのですが質問することで気になってたことがクリアになる可能性があります。
- ●●業界は残業が多い印象ですが、生産性UPのためにお考えになられてることとかございますか?
- ●●業界の今後ってどのようになっていくと●●さんはお考えですか?
- 御社で今後チャレンジしていこうや、この事業を伸ばしていこうなど考えていることってございますか?
この辺りの話は将来の話を聞き出せる。
質問は、会話の中で !最後に「3つ」もしなくていい!?
最後の質問についてですが、無理やり質問をしなくてもいいと思います。
十分に理解できれば本当にいいのですが、お互い会話していないのに質問してなかったらお互いが何もわかっていないので、確実に不採用です。
もちろん、興味があるので面接に呼んでもらっている思います。
ただし、こちらから興味を持ちましょう。
その中で最後に質問をしなくても、面接の中で対話形成で話が進み、お互いの会話のキャッチボールから質問がめちゃくちゃできることがあります。
この際には、「最後に一つだけ質問させてください」や「本当に色々質問させていただけましたので、大丈夫です。ありがとうございます」などと答えれば問題ありません。
無理矢理質問するよりかは、「興味があるので質問が止まらなくなりそうですが、この辺の話は聞きたいのです」というスタンスで臨めば問題ありません。
アピールするべきポイントは
「こちらは、本当に興味があるのです」「私であれば、問題ありません」
とういことをしっかりアピールしていきましょう。
いきなり社長面接だけど、業務の質問はどうすれば!?
一応、記載しておくと社長に関して業務の質問をしても全く問題ありません。
ただし、業務内容を把握しきれていない場合にクリアにならない可能性があります。
社長が現場にも出ている場合には、ある程度回答をもらえるので問題ありませんが、現場のことがわからずに社長だけの面接だった場合に疑問点が残ると思います。
「社長、めっちゃいい人だけど、現場がどうなんだろう」
という疑問が残って、回答が出せない場合にはどうするか。
答えは
内定が出てからでも確認できるです。
社長が「うちはきて欲しいから良ければ、連絡ちょうだい」や「気になることがあったら連絡して」というパターンも多いです。
また、内定後に気になったら、連絡して見てください。
「ぜひ御社で働きたいと思っております。でも、少し現場の仕事の仕方などが気になっています。もし可能であれば、現場の方とお話しする機会を設けていただけないでしょうか」
もし、内定いただけて気になっているなら、時間をもらうのはありです。
よくわからないままに失敗の可能性を残すようであれば、こうしたほうがいいです。
私も断ってしまいましたが、1社このようにしていただいたこともあります。
もし、これをきっかけに内定を断ってきてしまう会社は「自分と実力差があるか」「対応が悪いか」「とりあえず採用してからとして考えていない」のどれかだと思います。
後悔のない選択ができるよう、やれることはぜひやっていただければと思います。
まとめ
- 面接の準備はしっかり行うという基本は忘れないように
- 社長も一人の人間ですので、見上げすぎないように
- 社長は事業の話が大好き
- 苦労していることもあるので、創業者には創業の話を
- 「過去」「現在」「未来」で質問するといろいろな角度から話が聞けるかも
- 無理矢理3つも質問しなくて良い
- 業務内容の回答が得られない場合は、現場の話に時間をいただく
社長面接は、本当にスピード感を持って行っていただけます。
それに、その場で握手されたりと口説くのが上手い人ほど、その場ですぐに回答が出ます。
その場ですぐに気に入ってもらえるように、下調べを行なった上で一歩先の質問ができると無駄な質問が省けて確信に迫っていけます。
これは、どんな仕事のヒアリング術にも使えると思いますので、ぜひオススメです。
雰囲気が怖い社長さんもいますが、話せば印象が変わる方も多いと思います。
もし、一緒に質問を考えて欲しいなどがあればぜひ、ご連絡ください。
本日もお読みいただきありがとうございました。
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